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来年の3月末に平幹二朗さんで「リア王」をやるんですけれども、これは幹の会が制作したものをうちが買うだけなんですが、それをぜひ大阪公演に引き続きやらせてくれないかと。これは残念ながら平さんのスケジュールで流れましたけれども、私も兵庫県人、神戸市民なんですけれども、兵庫県の中町とはどこぞやというぐらいのところなんですね。
そういうところとのつながりが今後出てくるし、例えば四国なんかはそういうつながりを今つくりつつありますので、大阪で私どもが頑張っても10ステージしかできない。でも、全国的に例えば20ステージできれば、東京でやらなくても公演が成立するかなという気がするんですよ。ミュージカルなんか30ステージ仕込みますと、興行言葉で言えば場が立つんです。そろばんがはじけるんですよ。だから、そういう受け皿を全国的に、あるいは北海道、東北の皆様で、もちろん旅は効率よく回す、きょうは札幌、あしたは福岡というわけにいきませんけれども、効率よくそういうことができれば、何も東京に頼らなくても演目、企画が実現できるかなという気がするんですよね。
貝塚市は簡単に行けるところなんですけれども、貝塚にコスモスシアターのような立派なホールがあって、そこで公演も自主企画もおやりになるので、そこの方はなかなかドラマシティまで見にいらっしゃらないんじゃないか。だから、ぜひドラマシティでつくるものを貝塚市コスモスシアターでもやっていただきたいなというのが私の前田さんに対する要望でもあるんですけれども、宝塚歌劇のような大劇場でしかやっていないものは特殊として、ドラマシティが発案するもので、そういうものがご興味をいただけるものかどうか。

 

○前田
この話は本当に、舞台作品を実際につくっている人と直接の話ですから……。

 

○山下 
これは商売に来たんだと誤解を招くかなとも思うんですけれどもね。

 

○前田 
私どもとしては、いわゆるプロモーターに頼ってしまうだけではなく、本当にそれをつくっている人と結び合える機会をできるだけ求めたいと思っているわけですね。ですから、1次情報とでもいいましょうか、やっぱりそういう情報交換ができれば一番いいなと。私自身は、うちの事業をやるときにはなるべくその1次情報を、1次の結びつきを求めようとしています。今たまたまこういう機会に一緒に演劇なりミュージカルなりのプロデュースという話をしている山下さんと、一番最初の情報交換を求め合うということはお互いにとってとてもいいことだと思うわけです。仲間同士、一緒に物をつくっている者同士、いろいろ情報交換し合ってこれからやっていこうと。

 

○山下 
北海道あるいは東北と大阪とは遠いようでございますけれども、決してそういうことではないので、アメリカのナショナルツアーなんかに比べたら狭いものですから、ぜ

 

 

 

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